【黒松内町の面積】黒松内町の総面積は345,7平方キロメートルです。 うち、86.6%が森林で歌才ブナ林の面積は92.43ヘクタールです。 【黒松内町の位置と交通アクセス】(黒松内は ここ ) 黒松内町は、札幌市と函館市のほぼ中間点に位置しています。 また、北は寿都町の日本海を臨み、南は長万部町の太平洋を臨んでおり日本海と 太平洋のほぼ中間位置にいちしておりますが、黒松内町には海がありません。
【土地の地形等】黒松内には、黒松内低地帯という日本海の寿都湾から 太平洋の長万部町・静狩の海岸までの標高が100m程の 低地帯があります。 また、現在の「ようてい農協黒松内支所」付近の標高は25.76mあります。 黒松内町の周辺には黒松内岳(739.8m)、 天狗山(黒松内町字作開地区)、幌内山(蘭越町)等があり、 高山や平地が少なく、土地のほとんどが丘陵をなしており、 中央部を朱太川が貫流、それを幹線とした黒松内川、熱郛川などの中小河川が流れています。 【気候】気象条件は、日本海と太平洋の双方からの影響を受けるため、 春から夏にかけて南南東の風が噴火湾で発生して低温となります。 冬は日本海からの北北西の風が吹き大量の雪をもたらします。 平成18年の年平均気温は8.6℃、また最大積雪量は90cmとなっており、 道南における多雪地帯と言われています。 【地質】黒松内には約500万年前から約60万年前の地層(黒松内層=約500万年前から約140万年前、瀬棚層=約120万年前から60万年前)から構成されています。表土は粘土質が多く、地層も同様です。また、本町一帯は瀬棚層からの貝化石の宝庫となっており、朱太川、熱郛川、添別川等で出土しています。また、海に住む大型哺乳類であるクジラの仲間の頭部と思われるものや、海牛の肋骨の化石なども発見され、この地がかつて海であったことを示しています。 【黒松内の主な歴史】
【ブナ北限の里づくり構想】って?黒松内町は昭和30年以降「酪農と福祉の町」として公共施設等の基盤整備を進めてきましたが、高度経済成長による産業構造の変化等により、離農や若者の転出進み、過疎化とともに少子高齢化が進みました。また、黒松内町には名所旧跡がなく観光産業の取組もできない現状でもありました。 そのような状況下で、町は住民の福祉向上と産業を発展させるため、「第1次総合計画」を策定し、「地場産業の発展」と「自然資源を生かして、都市住民との交流を深める」という目標を設定しました。その具体策を策定するため、民間を中心とした「まちづくり推進委員会」を顧問機関として設置しました。その「まちづくり推進委員会」は、昭和3年に国の天然記念物に指定され、戦時中、そして戦後と、2度の伐採の危機を迎えながらも、 先人達に継承されてきた自生北限「歌才ブナ林」をシンボルとして、松内のすぐれた自薦環境、そこで営まれる農業や農村風景、地域文化を資源として、都市住民との交流を促進する計画を樹立致しました。 これが、「ブナ北限の里づくり構想」です。 ブナ北限の里づくり構想(黒松内町)へのリンク 【ブナのお話】現在、日本のブナ林は、南は鹿児島県の大隅半島から北は北海道の黒松内低地帯まで分布 しておおります。かつて、東日本一帯は狩猟などでブナの森の恵みを受けていましたが、 高度経済成長期(1950年代半ばから1970年初頭)には木材として価値が低かったために 伐られ代わりにスギやカラマツが植林されました。しかし、日本最大のブナ原生林・ 白神山地の保護運動をきっかけに、ブナ林の価値が再評価されました。 ブナは、落葉広葉樹の代表です。たっぷり積った落ち葉は土地を肥沃にし、雨水をため 洪水を布石、河川に栄養分をもたらす。と言われておりますが、これは広葉樹林一般に 言えることで、ブナだけがこうした機能に優れているわけではありません。 しかしながら、今やブナは「原生の森」「生命の森」を象徴する"特別な木"となったようです。 ブナ林が天然記念物に指定されている所は日本で3ヵ所あります。それは、広島県西城町の 「比婆山ブナ林」、大阪府岸和田市・貝塚市「和泉葛城山ブナ林」、北海道黒松内町の 「歌才ブナ林」です。 本州から続いてきた部ありんの連続的な分布は、寿都と長万部を結ぶ「黒松内低地帯」で突然とぎれます。歌才ブナ林(国有林)は、この黒松内低地帯の中央に位置し、北限のブナ自生地帯を代表する森林として、昭和3年(1928)国の特別天然記念物に指定されました。黒松内には、歌才ブナ林のほかに、散策路が整備されたブナ林として、町有林の添別ブナ林があります。 ブナを表す漢字は、「山毛欅」や「橅」などがありますが、黒松内町では、ブナを貴重な財産ととらえ、町の特産物などでは、木偏に貴と書く、「樻」という感じを使っています。 なお、ブナに関して詳しく知りたい人は、黒松内町ブナセンターまで連絡してください。 (TEL 0136-72-4411) 【北海道遺産の指定】北海道遺産推進協議会では、次の世代へ引き継ぎたい北海道民全体の"宝物"という意味を込めて取り組みを行っています。黒松内町では、平成16年第2回選定で黒松内町のシンボルである歌才ブナ林をはじめ、町内の白井川添別両ブナ林を含めた「北限のブナ林」が北海道遺産の一つに選ばれました。これは北限という地理的・学術的な特殊性だけでなく、ブナ林を生かしたこれまでのまちづくりも含めた地域の宝への「思い入れ価値」が評価されての選定となりました。 【姉妹市町】四国の愛媛県西予市と黒松内町は、姉妹提携を結んでいます。 その発端は、「歌才ブナ林」が天然記念物に指定されて60年目を迎えた昭和63年(1988) にブナに関する学者や専門家が町内外からあつまりフォーラムを開催しました。 その後、ブナを町木とする旧愛媛県野村町からフォーラムに関する問い合わせが多くあり、 そのことがきっかけとなって黒松内町と野村町の自然を守るまちづくりや主幹産業が 酪農であることで長議員の交流が始まり、平成5年3月25日、両町の町長や議員などの 関係者が集まる中で、野村町との姉妹町提携調印式が行われました。 野村町は、平成16年4月1日に明浜町・宇和町・城川町・三瓶町の5町が合併して 愛知県西予市が誕生しました。そのことにおり、現在は西予市と姉妹市町関係にあります。 【歌才湿原と朱太川】国道5号線沿いにある歌才湿原は、約4.5ヘクタールの面積を有し、2万年以上の歴史を持ち道内では最も古い湿原で、生態系維持や水質浄化など、地域の自然環境保全にとっては重要な役割を果たしています。また、6月には訪れる人の目を楽しませてくれるエゾカンゾウが隔年毎に咲き乱れます。 釣りのできる清流「朱太川」がまちの中心部を流れています。崖を下ったりすることなく、市街地付近で簡単に川へ入って鮎やヤマメを釣ることができます。 【歌才ブナ林のルートマップ】道道266号線沿いにある歌才ブナ林駐車場公園から入ると、歌才ブナ林入口まで 800m(15分)、歌才ブナ林入口から終点まで1200m(約45分)、そのあと同じ道を 引き返します。往復で約2時間、ゆっくり観察しながら歩くこと3時間近くかかります。 なお、道の駅、黒松内ブナセンター、歌才自然の家、温泉ではさらに詳しいガイドマップ (「北限のブナ林ガイドマップ」)を販売しています。(一部100円) 【交流施設】都会の皆様が黒松内町に来て自然を楽しみ、美味しいものを味わって頂くため施設を 計画的に整備してきました。
【産業】黒松内町は酪農を主軸とする農業が基盤産業で、乳牛飼育頭数は約1,500頭、 肉牛が2,100頭、インターファーム黒松内農場(日本ハム系列)の豚が 約16,500頭飼育されています。また、稲作ではもち米生産団地の指定を受け、 冷害に強いもち米「はくちょうもち」や馬鈴薯、豆類、ビート、小麦などを 作付しております。
【福祉】黒松内町は1956(昭和31)年より、社会福祉法人黒松内つくし園とともに、 福祉施設の充実を図ってきました。その結果、現在までに9つの社会福祉施設が整い、 利用者や職員を含めると約900人(人口の27.7%)の方が黒松内つくし園に関わり をもっており、黒松内町の産業は福祉産業と言っても過言ではありません。 また、子供の医療費は義務教育が終了する中学生まで無料化しております。 社会福祉法人黒松内つくし園が、黒松内町で運営している施設の利用者定員と職員数
資料提供: 黒松内町商工会 黒松内町観光協会 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright(c) 1998 Utasai Auto Camping Ground "L'PIC" Staff All rights reserved. |